デヴィット・ラフィンの歌声が聴きたい 〜60'sモータウンの黄金期、テンプテーションズ〜
入門ソウルミュージック60's
J-POP、ロックファンにも聞きやすい名曲 おすすめソウルミュージックの紹介
記念すべき第1回目はDavid Ruffin(The Temtaions)
私は男性ヴォーカリストの歌声の中で、アメリカ・デトロイトのモータウンレーベル、テンプテーションズのデヴィット・ラフィンの声が一番好きです。(映画マイ・ガールの主題歌を歌っている人です)
激しさの中に優しさが溢れているといったところでしょうか。
1964年にテンプテーションズに加入し、1969年に脱退。そして同じモータウンからソロとしてデビュー。
(69年といえば同じモータウンからマイケル・ジャクソン率いるジャクソン5が「I Want You Back」でデビューした年)
しかしおかしなことに私はデヴィットの声はすごく好きなのですが、ソロ時代はあまり好みではなく、あのダンスを含めたテンプス時代のラフィンが好きなのです!!そこで今日はテンプス時代のラフィンの歌に絞ってご紹介させていただきます。
アルバム
"The Temptations Sing Smokey"
65年2月発売
- My Girl
- You'll Lose
- It's Growing
- Who's Lovin' You
「My Girl」がおすすめなのは当然なのですが、「It's Growing 」のデヴィットの歌声は本当に素晴らしいです。イントロから脳天直撃の最高峰の超名曲です。私は自分の結婚式でも使用しました!
アルバム
"The Temptin 'Temptation'"
65年11月発売
- Since I Lost My Baby
- My Baby
- Born To Love You
このアルバムでは「Since I Lost My Baby」がイチオシでおすすめです。印象的なイントロから始まり、デヴィットのボーカルもキレまくってます!映画 "永遠のモータウン"にも挿入されていましたね!
66年6月発売
"Gettin' Ready"
- Say You
- Little Miss Sweetness
- Ain't Too Proud To Beg
文句ナシで「Ain't Too Proud To Beg」で決まりです!
これも映画 "永遠のモータウン"で歌ってましたね、Ben Harperが歌ってましたね!あのローリング・ストーンズもカヴァーしています。
66年11月発売
"Greatest Hits"
- Beauty Is Only Skin Deep
躍動感溢れる力強いデヴィットの歌声を堪能することができます。デヴィット好きでは定番の一曲!
67年
- I'm Losing You
少しアップテンポな曲でもデヴィットの声は全く問題ありません。私は彼の高音の部分がすごく好きです。
メンバー全員のダンスがバラバラなのも魅力の一つ。
アルバム
"Wish It Would Rain"
68年
- I Wish It Would Rain
後世に語り継がれるべき名曲です。やはりデヴィットの声はミディアム〜バラードで輝きを増すと思っております。時折混ぜてくるファルセット(裏声)も心地よいです。
番外編
テンプスのライブ版のレコード
「Live」
はメドレーを含む興奮の50分間です。CD化されているのかは不明ですが。。私は最近、運良くレコードを手に入れることができました。
デヴィットではありませんが、同じテンプテーションズのオリジナルメンバーでもあります ポール・ウィリアムのリードソング、
「Don't Look Back」
もすごくおすすめです!!
厚みの効いた渋いテナーボイスを是非聴いてみて下さい!
デヴィットの実兄のジミー・ラフィンとの作品「I Am My Brother's Keeper」もソウルファンとしては是非聴いておきたいアルバムです!タイロン・デイヴィスカバー曲もいい仕上がりです!
私生活では酒、ドラッグ、女性問題
(妻子持ちという立場にも関わらず、ジェームス・ブラウンの元彼女のタミー・テレルと付き合い、プロポーズ。ちなみにタミー・テレルは当時若手実力派ソウルシンガーで、デヴィットと破局後にビジネスのパートナーとしてあの有名なマーヴィン・ゲイが選ばれる。その後「Ain't No Moutain High Enough」 「Ain't Nothing Like The real Thing」などの超名曲をリリースする。24歳という若さで死亡。)
デヴィット、マーヴィン、タミーの今でいう社内恋愛みたいなものですね!人間模様もわかってくると音楽を聴く時も感情が入ってきますね!!
このようにデヴィットは荒くれ者のイメージがすごく強いですが、彼の残した素晴らしい数々の曲は発売から50年経った今も、違う世代(私は現在36歳)の私の耳にも残る素晴らしい歌声だと確信しております。マーヴィンもそうですが才能溢れる人間が酒、ドラッグに溺れてしまうのはもったいないことです。完全に不可能ですが彼らのコンサートに行って生の歌声が聞いてみたかったです。
ありがとうございました!テンプテーションズはモータウンというレーベルに所属しておりましたので、ベースラインもとてもカッコいいです。ベース担当はかの有名なジェームス・ジェマーソンです。またジェマーソン関連の記事も書いていきます!
また次回も60年代、70年代を中心にソウルミュージックの名盤を紹介します!よろしくお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。