ラリー・グラハム 〜スラップ・ベース誕生&ファンクの確立〜
第1回ベーシスト偉人伝
初心者ベーシストの道しるべになりたい!!!!
私soccaは無類の低音好きです。ベースギターはもちろんのこと、トロンボーンや声、音も低音が効いてるのが好みです。そんな私が初心者ベーシストのために世界最高峰のベーシストや、最高にグルーヴしまくりの方々や曲を私個人の感想、経験を含めて紹介していきます!!
ベースの初心者に新しい知識と刺激、そしてこのサイトから「真似してみたい!!」など「このテクニックかっこいい!!」などと世界のベーシストに興味を持って頂ければ嬉しいです。
ベースの世界にいてる方、音楽に携わっている方にとっては当たり前なぐらい有名な方を紹介するコトもあると思われますが、その時は復習と思って是非ご覧になって下さいね。
私の知識をまとめて紹介すると共に私自身もみなさんと成長していけたらいいなと思っております。
記念すべき第1回はみんな大好きな
Larry Graham ラリー・グラハム
プロフィール
1946年8月14日アメリカ・テキサス州生まれ
父がギタリスト、母がピアニストの家庭で育つ。幼少期から様々な楽器を演奏、15歳の時に母とのバンドでギター、オルガン、ベースを担当。バンドのドラマーの脱退時に、リズムとパーカッシブのテイストを補うためにスラップ奏法を生み出す。
スラップ奏法とは 親指で弦を叩くように弾く、サムピング(バスドラの役割)人差し指で弦を引っ張るように弾く、プル(スネアの役割)
さらにラリーの場合はサムアップでピックのように演奏も可能!
DJスライ・ストーンに誘われて1967年に伝説のバンド、「スライ&ザ・ファミリーストーン」に参加。1969年8月17日のウッドストック出演時の
I Want To Take You Higher
は鳥肌もん!!
しかも演奏した時間は深夜3時!!!
しびれる!!!!!!
そんな名演ばかりですがバンドのリーダーのスライとの確執により1972年にバンドを脱退。
元々リーダー気質、才能に溢れるラリーは1974年から自身のバンド、「グラハム・セントラル・ステイション(GCS)」を活動させる。GCSも名曲ぞろい!歌も上手い!
スライ在籍時(「サンキュー」演奏時)やGCS時代に確立させたスラップ(チョッパー)を武器にファンクを確立。
最近では2012年に13年ぶりのアルバム「レイズ・アップ」を発表。世界各地で精力的にライブ活動をする。日本ではビルボードライブで演奏。私も見に行きました。数多くのライブを見に行きましたが、このラリーのライブが一番良かったです、技術も最高峰ですし、エンターテイメント性も言うことなしでした!!
テクニック&スタイル
愛用のベースはムーン製ジャズベース・タイプのカスタムモデル。真っ白のボディが彼のトレードマークですね。
サウンド面で印象的なのは全体を通して重たく粘っこいグリス。アタックの強さ(力強いサムピング&弾けるようなプル)、そして極太サウンドでうしろのほうからやってくるような感じのグリスですね。
そしてピックのように親指を使いこなすサムアップ奏法が特徴的です。
ダウンアップの奏法をマスターすると幅が広がりますし、高速スラップも可能になってきます。私もある程度マスターしましたが、コピー当初は親指アップ(サムアップ)練習で親指の爪の左下付近がいつも血が出ていました。。慣れたのか親指も呆らめたのか、いつしか出なくなりましたが。(練習曲はGCSのリリース・ユアセルフ)
歌も上手く、1980年の「ワン・イン・ア・ミリオン・ユー」はチャート1位を獲得していて、ベースを演奏したことのある方なら分かってくれると思いますが、
ベースを弾きながら歌を歌うのは天才しかできない!!!
なぜなら、リズムとメロディーを同時に演奏することは至難の技!凡人には不可能なんです。
あの伝説的バンド、ハイスタ(Hi-Standard)のベース難波さんもベース&ボーカルですが、
「ボーカルを担当すると、ベースラインはルートが中心になってしまう」
とおっしゃっていました。
そういう観点でラリーの音楽を聞くと、確かにルート弾きもありますがそれ以上に複雑なスラップやテクニックが駆使されています!特におすすめは
ヘアー グラハムセントラル・ステイション
です。
ラリー最大の特徴である粘りのあるグルーヴ、重厚感あるサウンド、きわめつけは女性ボーカルも粘っこいこと!!!!
もう一曲
パウ(Pow) グラハムセントラル・ステイション
この曲もスラッパーを目指すなら避けては通れない永遠に不滅の曲です!!演奏技術的な面ではマーカス・ミラーやビクターウッテンに比べるとコピーし易いです。速度を落とせばなんとかそれなりにできますが、オリジナルの速度では私は不可能です。。
どの曲をコピーする、練習する時も共通なのですが、ビクターウッテンが
「最初はゆっくりと丁寧にコピーしよう」
と言っていました。ビクター先生がそうおっしゃるのなら間違いありません。余談ですビクター先生は練習はクロマティックスケールが最も重要でスケールの中で一番好きだと言っておられました。
ベーシストがコピーするべき曲(厳選)
Sly & The Family Stone時代
- Dance to the Music
- Everyday Peope
- I Want to Take You Higher
- Thank you
- If You Want Me to Stay
- Runnin' Away
- Hot Fun in the Summertime
Graham Central Station時代
- Pow
- Hair
- Release Yourself
- The Jam
- Can you Handle it?
- We've Been Waiting
2014年の5月にビルボードライブに行きましたが、
参考はコチラ↓
上記のおすすめの曲は全て演奏してくれました。新しいアルバムの曲は少ししか演奏せず、あえて往年のヒット曲ばかりを披露してくれるところが素敵だと感じました。お客さんのことを考えてくれている!!
アンコールは前列のお客さんがビルボードライブのステージに上がれるだけ上がっての大合唱!!!
プリンス 1999
スライ&ザファミリーストーン I Want to Take You Higher
生涯忘れることない感動を受けました。
以上初心者ベーシストのための第1回ベース偉人伝でした。
スラップの特にサムアップは動画がないとよく分からないと思いますので、下手で申し訳ないのですが、少しの方にでもお役に立てれば嬉しいのでまた動画をアップロードしたいと思ってます。
また私はブログ初心者のため、伝え忘れや書き忘れもあると思います。その時は、その都度陰ながら追記させて頂きます。
また間違っている箇所や、何かご意見を頂けるようなら是非コメント欄に頂けたら嬉しいです。
これからも宜しくお願い致します。