ルイス・ジョンソン 〜伝説のサンダー・サム Thunder Thumb 〜
第2回ベーシスト偉人伝
私がベースを始めるきっかけになった恩人
まだベースを購入する前はどの楽器がいいのか調べたり、動画サイトで世界にはどんなベーシストがいるのかをくまなくチェックしていました。
そこで私が雷の如く衝撃を受けたのは
ルイス・ジョンソン
見た瞬間一目惚れでした。
レッスンビデオの映像でしたが、まず
演奏方法が理解不能すぎる。
ベース本体自体のデザインもめっちゃカッコイイ!!
という印象でした。
という具合で私のエレキベース人生がスタートしてしまったので、最初に購入したベースはフェンダー・ジャズベース、メキシコ産でした。
ルイスの持つあのナチュラルカラーのスティングレイはいつも私の憧れでした。ちなみに同じスティングレイを持つシック(CHIC)のベーシストも私は大好きです。レッチリのフリーもスティングレイです、色は違いますが。
プロフィール
Louis Johnson アメリカ ロサンゼルス生まれ 1955-2015
兄ジョージ・ジョンソンと共に10代の頃から音楽界で活動する。ボビー・ウーマックなどのR&Bアーティストのバックを経て、75年に名プロデューサー、クインシー・ジョーンズの「Mellow Madness」に抜擢され注目される、翌76年には兄らとブラザーズ・ジョンソンを結成、「Look Out For No.1」を発表。その後もクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子として、マイケル・ジャクソン、ジョージベンソン、ハーブ・アルバート、アレサ・フランクリン、ハービー・ハンコッック、スタンリー・クラークなど挙げだしたら本当にキリがないくらいの超大御所たちと共演している。特に有名なのはマイケル・ジャクソンの「Off The Wall」、「Thiller」のベース担当ということ。世界で最も売れたアルバムのベースはルイスの演奏によるものだったのだ。
同じクインシーの繋がりでは、かの有名な「We Are The World」のベースもルイスが弾いている。
スラップ上陸 〜日本に残した影響〜
1970年代初期、今のようにメディアも発達していなかったため、日本でスラップ浸透しておらず、知る人ぞ知るレベルでスラップは謎に包まれた存在だった。
しかし!!!!
75年クインシーのオーケストラでルイスも来日してしまったのだ!!!雷の如く派手なスラップベースを披露するパフォーマンスは当時の日本中のベーシストの度肝を抜く。そこから一気に日本中に知れ渡ることになった。
ベーシスト目線で見るとスラップの開祖はラリー・グラハムだが世間(日本)に広めたのはルイス・ジョンソンかもしれない。
ラリー・グラハムについては前回の紹介記事があります。是非ご覧になって下さい。↓
テクニック&演奏スタイル
ルイスはラリー・グラハムのスタイルとは違ってサムピングとゴーストノートでの構成が多いと思います。
ラリーはどちらかというとサムとプルはセット的な面があると思われますが、ルイスはサムと左手&右手のゴーストノートが主体でアクセント的にプルを使っていますね。グルーヴだけでいうとルイスの方がグルーヴィーだと私は感じます。
ゴーストノートを多用していることにより、すごくパーカッシブになり当時のファンク、ディスコブームに合ったサウンドになったのではないでしょうか。
(私の中でラリーはチョッパー、ルイスはスラップとの印象があり、勝手にそう位置付けております。)
さらにレオ・フェンダー特製のミュージックマン・スティングレイを使用することによりパッキパキなサウンドを誕生させる。
(彼の演奏がサンダー・サムと呼ばれる由縁。ちなみに兄の演奏はライトニング・リックス)
ギターより目立ってもいいのか!!!
当時のベーシストはきっと皆喜んでいたと思います!!
しかしルイスはパワーだけでなく、繊細なスラップも演奏できるのでクインシーに認められたのでしょうね。ルイスの演奏方法については彼の教則ビデオ(DVD)が発売されています。
丁寧に説明されているので初心者でもコピーできます!!(日本語字幕はありませんが。)ルイスの演奏は速すぎて初めは不可能なので、ゆっくりゆっくりスローを多用して下さい。張り手みたいな奏法や、特にゴーストの使い方が勉強になります。
ベーシストがコピーすべき名曲(厳選)
- Stomp
- Ain't We Funkin' Now
- Runnin' For Your Lovin'
- Ai No Corrida(愛のコリーダ)
- Billie Jean(マイケル・ジャクソン)
この中でもおすすめコピー曲はやっぱりブラザーズ・ジョンソンの「Stomp」ですね!イントロ、Aメロ、Bメロ、サビはいわゆるディスコ風なベースラインの指弾きなのですが、
間奏で繰り広げられるベースソロがハンパではない!!
ソロ部分は視聴できませんが。。参考に。
スピード感&ゴーストノート連打、サムピングによるパーカッシブさが絶妙に混ざり合ってこの世のものとは思えないグルーヴを作り出しています。教則ビデオを見ながら少しずつ練習していくと初めは、一体どうやってるのか全く理解不能であっても徐々に仕組みが分かってきます。分からないままでもいいのでとりあえずフレーズの真似をしてみて下さい。やっている内に必ず理解でき、その理解した部分は自分で応用して新しいフレーズを作る土台になります。今思えばルイスのビデオはオリジナルスラップ演奏の基礎になる重要な練習でした。ビデオのルイスのシャツのボタンが空きすぎているのはご愛嬌!
私はド派手なスラッパーになるためにベースを買って今に至ります。ギターではなくて、あえてベースで目立ちたいんです!!!これからもベースライフを精進します!初心者スラッパーの方もこれを機会にルイス・ジョンソンの教則ビデオをご覧になって下さい。
尚、ルイス・ジョンソンは2015年に他界されました。ご冥福をお祈りいたします。
Bass Guitar Legend Louis John R.I.P
Thunder Thumb FOREVER!!!!!
オマケ
ベースはルイスジョンソンです↓